味わいある自然竹を使った竹垣
既存の竹垣を撤去し、新たに作り直りました。道路に面しているので、要は目隠しです。竹垣は日本の伝統的な技術の一つで、竹を編んで作った仕切りや柵を指します。
まずは既存の竹垣を撤去作業です。
その間に文正氏は材料を加工します。丸太を設計通りの寸法でカットし防腐剤で柿渋を塗りました。
唐竹を磨きます。汚れを落とすと竹の緑に磨きがかかって、とても綺麗です。
新たな柱を立てます。今回は径90mm高さ2400mmの焼檜柱を柿渋塗装し使用。土を600mm掘り、柱を3本垂直に立てます。次に焼檜板の柿渋塗装をはめ込みます。柱には溝を掘り、はめ込み胴縁(どうぶち)を取り付けます。 3胴縁で上段を半割りの竹で、中段と下段は丸竹です。
胴縁を取り付けたら立子を垂直に取り付けます。今回は棕櫚縄でかきつけるのではなく、全ての立子を二か所ビス止めしていきます。立て子を取り付け終われば、後は押し縁を取り付け、棕櫚縄でいぼ結びをします。最後に玉縁を取り付けて終了です。
風通しや陽が入る自然竹の垣根、防犯にも健康にも良いです
竹垣は地域や職人により、作り方やデザインが違います。その為、自由にデザインすることが出来、すべてオーダーメイドです。職人のセンスが問われます。自然竹の垣根はホームセンターや各メーカ―が工場で作っている樹脂製の既製品より、味わいがあり、デザインを楽しめます。ブロック塀やコンクリート塀は時間が経つと、汚れる一方で、地震などの災害時には、倒壊の恐れがあり危険です。それに比べ、自然竹の垣根は、時間が経てば味わいが出てきて、朽ちていきます。倒壊して下敷きになっても軽いので、危険性が低いです。ブロック塀やコンクリート塀を作るお金を出すのであれば、竹垣は10年で作り換えても3回くらいは作り換えられるお値段です。
30年で3回新品を楽しめ、3回違うデザインで作ることも可能です。まったくの遮蔽ではなく、竹の曲がりや節を生かした、風通しや陽が少し入る自然竹の垣根、防犯にも健康にも良いですよ。粋な塀で時間の経過も楽しみませんか。
池ポンプの目隠しに人工竹垣を設置
プラスチックなので、半永久的に壊れません。汚れや、日焼けはします。
雪の日の竹垣設置工事
こんにちは。今日は東京も雪が降ってます。風邪が流行っていますので、どうぞご自愛ください。
朽ちた御簾垣を作り替えました
御簾垣とは細かい竹を使い、上品で風通しのある竹垣です。朽ちてしまったので作り替えを頼まれました。全部壊して、新しい柱(杉の木に防虫剤を注入。バーナーで焼いて磨き、さらに自然塗料の柿渋を塗り、仕上げた柱)・さらし竹(自然の竹を人の手により加工した竹)を用意し施工しました。マンションのお庭で、玄関を出ると植木が沢山ある素晴らしいお庭でした。白いフェンスは竹垣で隠すだけで、風情あるお庭に仕上がりました。
お庭を囲む竹垣を作り替えました。
おうちの雰囲気も和風テイストに仕上がります。新しくなると明るくなりますね。