風格あるマキを植栽します
こちらは、仕立物のマキの木の植栽のご依頼です。不慮の事故により木が折れてしまい、同じくマキの木を植えて欲しいとの事です。現場の寸法を測り、畑を訪れ、木をチョイスしてきました。
まずは、伐根です。今回の伐根は、幹が太く根がしっかりしていたので、時間を要しました。寸法を測り、枝ぶりを確かめ、上手くその土地に馴染む木を選び、植え込みます。木が大きくなれば、その分根も大きくなり、かなりの重量になります。
今回はユニック車と呼ばれるクレーン付きのトラックで畑から運んでもらい、そのまま植え込みました。植え込む場所も限られた広さなので、根の大きさを注文し畑で掘り取って頂きました。
完成して改めて感じたこと・・
木の転倒防止と、風などで木が揺れ細根が切れるのを防止する為に、竹で支柱をして完成です。しっかりと根付いて、成長してくれることをくれることを願うばかりです。松やマキに代表される、人の手で仕立てされた樹形は日本の文化です。風格があり、年を重ねるごとに味が出てきます。人と一緒ですね。
今は洋風な木も流行りですが、最初は丁度良いサイズの木でも、何年かすると木が暴れて大きくなり過ぎます。そこで手を加えてしまうと今度は樹形が乱れてしまう恐れがあります。しかし、このような仕立物の木ですと上手に手を加えれば、年毎に立派になります。昔よりお値段も下がっておりますし、和風なシンボルツリーにいかがですか。